進学しても

 JWの悪しき行いを見て育った青春時代は終わり、社会へと一歩近くなった専門学校へとコマを進めた。公的な土木の専門学校でありお金が安かったのは助かった。しかし校舎は激古だし、着てる制服が地味な色だったので、まるでどこかの刑務所に入れられたかのようだった。
 毎日朝9時から夕方の4時くらいまで授業がある。午前は学科で、午後から実技という感じである。最初はそのリズムに慣れるのに時間が要ったが、人間恐ろしい者で3ヶ月も経てば何ともなくなってしまうのである。3ヶ月後には半裸で平気で床に寝っ転がっていた。
 この学校は、専門学校とは本当ならば師弟関係で教えるような曖昧な芸能等も、無理矢理一からカリキュラム化しており、はっきりいって学科は役には立たないものが多かった。
 事実上無試験なので、学校に来ている学生もやる気が無い人間が多く、休み時間と言えば車か女の話。なぜ、低学歴の人達は車と女の話が好きなんだろうと当時は不思議に思ったものだ。