帰省

 実家に帰っていた。久々に会う母も変わりなく元気だった。母とは前に帰省した時にエホバの話で対立していたので、結構気まずかった。母も私の気持ちを察してかストレートな物言いはしないものの、やんわりやんわり周りから攻める感じで接してきた。
 自分の信じている事を息子にも信じて欲しいという願いなのは解るが、押しつけられるのは良く解らない。押しつけた信仰なんて信仰ではないと思うし。それが解っていながら押しつける親ってのはどういうものなんだろう。母の気持ちも解るし・・自分の人生も無駄にはしたくない。そんなせめぎ合い。
 地元の会衆に交わったが、4年前と景色が違うし自分の立ち位置も違う。こう見えても、4年前はモテモテだったのだが、今は他会衆のどなたかという扱いになっている。姉妹達の親も現金なもので、出世街道から外れた異端児は相手もしない。所詮世の中もJWも出世がないとタダの男。虚しい。
 会衆内では私の知らない子達が出世街道に乗り意気揚々。時の流れを感じた。JWの世の中にまるで興味はなくなったけど、ちょっと何か風が吹く感じ。