霊的会話

 年が比較的近い姉妹と会話をした。専らJWの事についてだった。姉妹は高卒後長いこと開拓をしている。だが、ブランドの話や、好きなテレビ番組の話、映画など何かと話が合う。それ故たまに「この姉妹は本当に開拓を心底しているんだろうか?」と思ってしまう。
 でも、そんなこと聞けるわけもなくさぐりさぐり色々と話す。こんなことは親しくない人にはできない。親しいというか・・・正直言えば、この姉妹が私に惚れている。更にもっとカミングアウトすると一回は付き合ったことがあった。でも、自分はJWとしては真面目ではないので、そういうことを考えると将来結婚はできないし、だったら結婚が前提じゃないのに付き合うことは、弄んでいるような気がしたので気が引けて自分から身を引いた過去がある。
 別れたからと言って、集会で会って全く話さないわけにも行かない。メールも送られてくる。自分から無視できないのでそれに対応しているうちにまた、元の関係に戻りつつあるという感じだ。神を信じてないとか流石にそういうことは言えなかったが、普通のJWには話せないかなり危険な話はした。真面目なJWだったら、今頃通報されて終わっているに違いない。
 結局本音は話せなかったが、幾分すっきりした。ひょっとしたらこの姉妹なら結婚してもJWと世と中途半端な立ち位置で生きていけるかもしれないと思ったが、それは勝手な想像にすぎない。
 会話を終えてから、今もその姉妹の気持ちを知って付き合わないで半分生殺しにしている自分を見て、いかんなぁとは思ったが、かといって無視もできずこれからもこんな関係が暫くは続くのだろう。