読みの甘さ

Arlecchino2005-02-22

 学生のお付き合いをして感じたお話。後輩の子が今まさに就職活動まっさかり。去年の自分を見ているようでなんとなく懐かしい。後輩達はともかく有名企業にエントリーしているようだ。
 頼る振りをして私の経験談を聞きに来たりするのだが、大学入学まで挫折がこれといって無い子も多く、自分にかなり自信を持っている。「おれ、凄い面接上手くやる自信ありますよ」等と言っていた。自信がある子は、名だたる有名企業に簡単に入れるとは思っていないにしても、自分はどこか有名企業に引っかかるだろうと思っているらしい。結局こういう子はアドバイスを聞くのもそこそこに、自分が面接でしたい話をしているだけ。こうなると、私は聞き役になる。彼らが目指している超有名企業に私は内定していない。それ故か、私のアドバイスは彼らに軽く見られている。
 最近の子に多いが、知識は豊富で頭はでっかい。ネットや文献などで必要な知識は大概手に入る。よって、それで知った気になっていることが多い。就職活動にしても、大概の面接・試験経験談を聞いたことで体験した錯覚に陥っている。陥っていると言いたいのだが・・・そういうことは口で言っても解らないだろうし、彼らが肌で学ぶまで待つことにしたい。
 若いからまだ世の中の事を知らず、これからの就職活動激戦期間で学ぶだろう。しかし・・・この思いと裏腹にあっけなく超大手に就職が決まるかもしれない。そしたら何も言えないのだが。