堂々たる別れ

Arlecchino2004-11-26

 この間の集会で、同じ学校に通っている子が会衆から転出した。理由は就職先が、別の地になるからということだった。ステージに出て挨拶したのでかなり驚いた。
 なぜ、驚いたかというと、その子が引っ越してきてからというもの集会にほとんどきていなかったからだ。一応姉妹だったが。そもそも、引っ越してきたのも去年の夏過ぎで3年にもなって残りわずかな学生生活なのに、なぜ今頃引っ越しするのだろう?という疑問を抱いたことがある。引っ越し先も学校に近くなったとはいえ、さほど便利な立地ではなかったから余計に。
 そういえば、親は熱心なJWらしくよく親がきていたときだけは集会に出席していた。同じ学年の中では最初に就職が決まり、しかも一流企業。集会に出席していない人の方が、いい職場に決まるというなんとも皮肉な結果になっていた。祈ったり、奉仕したり、就活の最中に補助開拓を捉えて「神よ我に力を」という感じの子もいたが、結果はさんざんだった。最後にどうにか名もない企業に滑り込みセーフという感じで就活を終えていた。
 そういう子に比べると、全く集会に来ていない彼女は時間も自由に使えたし、のびのびして変なプレッシャーもなかったからそれでうまく決まったのかもしれない。それはさておいても、集会にほとんど来なくても悪びれたり、遠慮していない姿勢は、堂々しすぎて見習いたくなる位だった。最初こそ何かいわれるが、それを貫き通すと人は何も言わなくなるものだ。
 ただ、解せないのがなぜ集会に来ているのか?という点だ。割り当ても確か一回も果たさなかったし、その調子じゃ奉仕もでていないのではないだろうか。おそらくは親への、孝行という意味合いがあるのだとは思うが。
 そういえば、この子に関しては、不活発という触れ込みでもとから入ってきていたので長老陣もあまり、関わらなかった感じ。なまじ下手にやる気を見せると見込みがあると思われて色々ちょっかいを出されるので・・・新しい会衆に行ってもあまりやる気を見せないのがいいのかもしれない。
 前、学校で見かけたとき男の子と歩いていたり、たまたま来ていた夜の集会の後、夜も遅くから駅で会ったりとなかなか、色々やっていそうな子ではあった。もしかしたら、話が合ったかもしれないので話をしてみるべきだったかもしれないが、結局一回も話すことはなかった。
 今後社会に出たら学生以上に集会にくることもなくなるだろう・・・。そして、世とも今以上にどっぷりつかるだろうし、そうやってだんだん自然消滅への道を辿るのだろうか。