跡を濁さず

 一応お世話になった方々にお礼の品を持って行った。人は物で心が動くわけではないけど、貰って腹を立てる人は居ない。少なくとも少しは印象が良くなることには違いない。くずゴミでもあげない以外は。ハンカチやらタオルやらを購入して色々な兄弟姉妹に差し上げた。
 嫌いな人には持って行かないので当然感謝されるし喜ばれることが多かった。色々な思い出が出来た四年越しの“旅”だった。これからどんな人生が待っているか解らないが、今胸に去来する気持ちに「後悔」という文字がない。「満足」という文字だけ。これからもこの二字がつきまとう人生であればと願う。