二世のキモチ

 回顧録を少し中断して近況など。二世の気持ちというやつだ。最近、姉が出張のついでに我が家に泊まっていったのだが、その時二世の話になった。
 どうして姉は辞めていないのか?どうして姉は疑問に持たないのか?ということを色々話したのだが一言で言えば姉的には「あんまり考えてない」というのが本音のようだ。確かに、姉は実家に居るし長く外に出た経験もない。大卒後一応会社勤めしているが、比重的にはJWにどっぷりなので本業はJW。会社はあくまでも副業をする異空間という感じらしい。
 大学も理系だったせいか、主義思想が入り込むこともなくひたすら実験に明け暮れる日々。今はJWの彼氏みたいな人*1も居るみたいで、何だかんだで20余年の間JWの世界しかしらないらしい。
 私も、実家にいた時分は何も考えてなかったから、強く姉のことを否定する気にもならなかった。でも、互いに二世同士気持ちは通ずるものがある。日本の押しつけ憲法ではないけど、押しつけ宗教というやつだろうか。だからそもそも信じていないのだ根底では。信じて居る人も希にはおろう。でも、それはほんの一握りだと思われる。殆どの二世は表面こそ純真無垢を演じて居るが、それはあくまでも親の手前演じているだけである。
 こんな経験があった。二世同士で酒を飲んだりすると、真理トークになったりする。ある時同世代の兄弟がこう言った「おれ、親が真理聞いてなかったら絶対聞いてないわ。」と。これには周りに居た二世も皆うんうん頷いていた。すかさずその後に「でも、やっぱコレが真理だ。親に感謝だよ。」というきれい事で締めくくられるおきまりのパターン。
 表面だけ見てみれば、自分では真理に気付かなかったけど親のお陰で真理に出会えたと見て取れるが、本当にそうであろうか?裏を返せば、自分から真理などというものを探求する気持ちは無いということになる。心底信じて居るならば「これ真理だよね。おれ、親が聞いて無くても真理学んでたわ。」となるはず。それを言わない所に二世の心の闇が隠されている気がする。
 この話は長くなりそうなので、次の日に送りたいと思う。

*1:JWの恋愛は告白から結婚に発展してしまうケースが多いので、世のように付き合う付き合わないの境界線がぼやけてる時がある。