世界的兄弟関係

 人類皆兄弟という言い回しは使わないもののエホバの証人も全人類が兄弟になり得ると公言している。うちの母などは一世でもあるし、心の中から世界的な兄弟関係を望んでいるはずなのである。にもかかわらず、アジアだけは軽蔑している。旅行先もアジアと言うだけでしかめっ面をするし、アジア人が悪さをするとすぐアジア人だからだ、みたいなことを言う。どうも彼女の中で欧米人>日本人>その他のアジア人という序列があるらしい。困ったものだ。日本人にはこういう人達が多い。
 JWでは、差別も区別もないという事を標榜している。しかし実際は、生まれた国や地区で差別している。高卒と大卒の区別もそうである。ベテルでは大卒が幅を利かせているというし、名の知れた兄弟達は東大や早慶上智などの名門大卒も居るという。無いと言っておきながら実際にはある矛盾。地元の会衆では、ある地区が江戸時代以来の慣習で差別されていた。形状は一緒に集会に集い合っていたが、その地区のことで水面下では差別されていることもしばしばだった。うちの母親もそういう数ある矛盾の一つだろう。