仕事って

Arlecchino2004-09-13

 「仕事ってなんでしなきゃいけないんですかね?」そう突然尋ねられた。そんな彼は開拓者でアルバイトをしながら奉仕をしているA兄弟。彼は仕事をしても長続きをしない。前はコンビニの店員をしていたようだが、店長との関わりや客と接する事が嫌で辞めてしまったらしい。どうも人付き合いが苦手らしい。その後も転々と職を変えるも長続きせず今は会衆の自営業の兄弟から、子供でも出来る仕事を在宅で請け負っている。
 人と接しないで出来るから彼には打って付けだという。そんな状態でよく開拓者ができるなぁと思うのだが、奉仕は別にお金が絡む訳ではないからあんまりしつこい文句は言われないし、仕事のような責任感は発生しない。今日尋ねる予定だった再訪問にいかなくても上司に怒られるわけでなし、会衆(会社)に不利益が及ぶわけで無し。そういう所が心の負担にならないのだろう。今は仕事もJW内、奉仕もJW内で完全に外界とは接していない。
 こういう男子が奉仕のシモベとなり、会衆の中核を担っていく存在になると思うと少し恐ろしい。対外的には全然通用しない人間である。最近の二世にはこの手の兄弟が多すぎる。知り合いの兄弟も私より一つ年上なのだが、結婚した今でも週四日で働き、奥さんにも働かせなんとか過ごしている。バイトの責任感と社員の責任感は雲泥の差である。「働くのって辛いよね〜」なんて軽く言ってるが、それは社会人振りたいのだろう。このような社会の重責を知らない者が、会衆を担っていけるか甚だ疑問だ。仕事を投げ出すような、一回も(まともに)仕事*1をしたことが無いような人間に何が解るのだろう。
 最近、MTS卒でも、経歴が華々しい人でもJW二世は心が籠もってない人が多すぎる。きっと社会で辛酸を舐めてきた経験がないから、上っ面をなでただけなのに知った振りをして悩みに答えたりしているのだろう。困ったもんだ。これからますますこういう人種が増えていくのだろう・・果たしてその時この組織は成り立つのだろうか。
 そんな冒頭のA兄弟のこれからの夢は、父親がしているペンキ屋の仕事を2年で覚えて独立でもして、開拓をしながらのんびり稼いでいくことだそうだ。甘い・・・。甘すぎる。“JWは簡単に独立するから仕事の腕が陳腐で困る”そんな話を良く聞く・・・。彼もそんなにして、欠陥住宅を生み出さなければいいのだが。

*1:全時間でまともな職に反復継続して就いている事を指す。