婚前交渉の楽しみ

 エホバの証人は、結婚前の性関係はタブーとされている。細かいことを言えば、色々違うのだが基本的には結婚前にセックスをしてしまうと追放になる。
 最近、友達などが結婚する姿を見ていると、結婚というのは同棲まで済ませていてあとは、婚姻届をだしたり挙式を挙げていることなのだ。ということは、結婚前までにセックスは愚か疑似家庭生活の様なことも済ませてしまっている。つまり、結婚後から新しく始まる生活のようなものはなく、ただの書類上の形式に過ぎない。子供の頃抱いて居た、新婚初夜などというのはただの幻想である。
 思えば、子供の頃は新婚初夜って夫と妻がドキドキしながら手を繋ぎ合って、ベッドインなんて空想を抱いていた。だから、結婚式を迎えた担任の先生などを見ていると「幸せそうだなぁ」なんて感じていたモノだ。だが現実はそんなこともなく、初めてのセックスのドキドキなんかは付き合って数ヶ月、早い人は付き合った日などに済ませている。
 これは、私だけかも知れないが、結婚後に何の未知の状態が待っていない結婚には楽しみを感じない。結婚する前から全部解っていないと相性が解らないから離婚になるかもしれない、と言う人が居る。それは、まあそうなのだが、だからといってまるまる全部分かり切った生活を明日から始めるだけなのに、わざわざ大げさに金をかけて挙式とか挙げる必要があるんだろうか?そう考えると、JWの様に結婚前はせいぜい手を繋ぐ位かキスをする位*1に留めておいて、一緒の共同生活やセックスは結婚後の楽しみに取っておくというスタイルは、人生に刺激を与えると言う意味でいいのかもしれない。
 確かに、JWでも新婚さんたちが結婚後に「こんなはずでは」となって、離婚したり家庭内別居になっているニュースは聞くことがある。しかし、それは双方に見る目がなかったのか辛抱が足らないというだけの話しだろう。私の拙い恋愛経験でモノを述べるのは恐縮だが、恋愛は所詮相手に合わせるか合わされるかだと思う。それができもしないのに、愛だの恋だの言ってるから結婚後失敗するのだ。
 とにかく、私は結婚を考える女性とは婚前までに全てを済ませたくはない。例え、それが世の人であろうと。予測できる未来ほど楽しくないことはない、未来は未知だから楽しみがあると私は考えている。やはり、結婚後、セックスのことなり生活のクセなり、相手のベールが徐々に取れていく生活を期待してしまう。

*1:これだって、地域によっては許されないだろう。