食事に纏わるエトセトラⅡ

Arlecchino2004-11-16

 食自慢とでもいうのだろうか、たまに食に関しては自信満々な方にお会いする。例えば、「私の作るカレーは絶品なのよ。秘密のレシピがあってね、まぁ、それは教えられないけど・・。」等という感じで自ら自慢してきて下さる方。大概大したことはない。まずくはないけど美味しくはないという感じ。どこが自慢のレシピなのか小一時間問いつめたくなる。それに、たかが素人料理にレシピの秘密も無いもんだ。
 酷い人になると創作料理研究が熱心であり得ない組み合わせで食事を作ってしまう方も。こんな事があった。料理熱心な姉妹が、短時間でもカレーにとろみをつける画期的な方法を発見したとごちそうしてくれた。その方法とは・・・カレーに餅を入れるだけ。確かに澱粉が溶ければ嫌でもとろみがつく。だけど・・とろみって自然につくものであって、無理矢理作るものではない気がする。それに、料理にはあり得ない組み合わせみたいな鉄則がある。グラタンに大根みたいな感じで、そういう絶対に犯してはいけない原則がある。それを破ってしまうと料理は美味しくなくなってしまう。この姉妹はおまけに、そのカレーに干し椎茸を入れていた。研究熱心も一回りすると上手いを通り越して別次元の世界へ逝ってしまうようだ。
 次にあるのが、家族自慢。「うちの旦那が作る天ぷらは天下一品なのよ。」等と言われる奥さん。こういう場合は大概、前述の勧誘活動の一環でもある。

家事をしてくれるいい夫=JWの良い旦那たる素養がある

という図式に持って行きたいのがありありとしている。変哲ない天ぷらを食べさせられて、その前であり得ないくらいにニコニコした奥さん姉妹の顔を見ると「特に変わったこともなく・・普通です」的なコメントはとても言えなくなり。「美味しい!エクセレント!ハオチー!」等と大げさに褒めてしまう。上機嫌になったご主人さんは段々JWへと染められていく。