送る側と送られる側

　私は仕事の関係で年度末には引っ越す事になる。そろそろ、いつ居なくなるかを尋ねられる。集会などでも「もう引っ越すの？」とか「もうお別れですね。」等と言われる。今まで気が付かなかったのだが、こういう言葉って言われすぎると「出て行け」といわれているように感じてしまう。
　こういう挨拶的な言葉は、自分が当事者になると今まで気がつかなかったことに気が付く。自分も、引っ越す予定がある人に無神経に「いつ居なくなる？」と聞いていたことがある。勿論悪気はなく純粋に聞いているだけなのだが、同じ質問をたくさんされるから、何か感じてしまうのだろう。
　そう言えば実家に帰ったときも「何で帰ってきたの？」と言われたりして少しへこむことがある。たぶん実家の会衆の人達からしたら「理由は？」的な簡単な意味合いなんだろうが、「何しに来たんだ？」という感じに聞こえてしまいこれもあまり良い感じがしない。
　この手の件でよく落ち込んでいる人がいる。立場変われば気持ちも変わる。こういう些細な事でも気になる人には気になるのだろう。自分がそういう立場になって初めて解るこういう気持ちを対人関係で生かしていきたい。