久々の顔

 実家の会衆の人と偶然町で会ってしまった。帰ってくることを言ってなかっただけに気まずい。「いつ帰ってきたの?」とお決まりの言葉をいわれる。適当に濁してその場を立ち去ろうとすると進路のことを聞かれた。
 流石にこの時期になって、就職にせよプにせよニートにせよ、進路が決まってない人など居ない。よく、高校受験のときなど1月に入ったのに「志望校はまだきまってません。」なんて誤魔化す輩がいるが、そんなはずはない。
 進路・・それを言うと色々な突込みが入りそうだったので適当に誤魔化してみた。「民間企業です。」と。するとそのおばさん姉妹は「なんて名前?」と聞いてきた。お前の亭主の会社の名前がまあまあ凄いからって聞いてきるのだろう。虎の威を借る狐みたいで何か腹立つ。「まあ、それは・・。」とやはり濁す。きっと名も無い会社だと思ったことだろう。それはそれでいいだろう。いずれ解るのだから。大体そんなおばさんに漏らしたらあっという間に広まってしまい、会衆に次交わるとき実家に帰ってこないことがばれてしまう。地元の会衆というものは出て行く事を意思表示すると、とたんに冷たくなるものだ。
 それから、姉妹と別れ歩いていると奉仕現場に出くわした。こんな年明けから奉仕してる人もいるもんだと思ったが向こうが気づいていないようなのでコソコソと退散した。JWは行動パターンが似ているせいかどうしても町で会う確率が高い気がする。正直世の友達と遭遇したことはあんまりない。やはり、JW気質が身に染み付いているのだろう。いやな話だ。