本音トーク

Arlecchino2005-01-07

 長いこと日記を書いていなかった。実家に居る間はやはり親の目が怖いので書くことをためらっていた。4日には下宿へ戻ってきたのだが、こっちの方が落ち着くという感じ。実家はどうも居心地が悪い場所になってしまった。
 思えば去年は色々な事があった。JWとして生まれた自分を見つめ直し、回想しこの日記を始めるに至った。今のところ今後どうしていくかは全然見えていないが、一つ確かなことは当面はつかず離れずでいくということ。
 おそらく来年度から、多少住むところが移動する。しかし、やることは大して変わらないだろう。JW内に好きな人でもできたら、その人のためにJWを選択するかもしれないし、そんなことは解らない。きっと、ご主人方だって、好きな妻の為にこの組織に入ってきている人も多いはず。それだけをとって、直ちに不純な動機とは言えまい。
 実家に居る間、唯一我が家でJWに対して中立的な意見を持つ父と飲む機会があった。他の家族は寝静まり、部屋には私と父の他誰もいなくなっていた。長兄は正月中も慌ただしく出かけていたので、特に接することもなく。姉は姉で、女性だから腹を割ってというわけにはいかないらしい。そこで私を指名ということだろう。
 酒を飲み、おせちをつつきつつ最初はたわいもない世間話をしていたが、話は段々JWの方向に。父は背教文書などを見たことがないから、恐らくJWの側の意見しか聞いてないのだろう。決して悪い所ばかりではないという事を強調し続けていた。でも、今一歩JWとして前に進めないのは絶対的な確信が抱けないからだろう。
 私はレイモンド・フランズの話や、初期JWの姿などをものみの塔が伝えているのとは違う側面から語った。そして、結局この組織には多様性を認める姿勢がないという事に。父もその点は納得しているようだった。だが、多様性を認めると、この組織はここまでの拡大を見ることはなかったのも事実。結局、私と父はどうしようなんて話にはならず、ただの語り合いで終わってしまった。
 兄や姉はかなり平衡がとれている人だとは思う。それでも、こういう話をしてしまうと絶対拒否反応を示す。彼らはまだJWの中の人だから仕方がないのだろう。母には口が裂けても言えないが。その中で父だけが唯一本音で色々語れるというのは非常に有り難い。これからも、長いこと。いや、死ぬまでJWにはならず、こういう本音トークが出来る相手であって欲しいと思う。