微妙な気持ち

Arlecchino2005-01-16

 JW二世と一緒に接しているとたまに微妙な空気に包まれることはないだろうか?こんなことがあった。去年、年の瀬も迫るある日に会衆の若い子たちと食事に出かけた。皆お酒が飲める年齢なので、とりあえずそこそこお洒落な居酒屋へ。こちらは女3人男2人という感じ。店内に入ると我々のテーブルの斜め後ろに男性と女性が半々に分かれて対面式で座りあっている。それを見てすかさずA姉妹が

「ねえねえ、あれって合コンじゃない?」

と言い出す。するとB兄弟が

「あー、そうかもしれない。だって半々に座るなんてまずないし。」

と返す。しばらく合コンの話に。もちろん合コンを体験しているJW二世なんて、その場に(誰かを除いて)居るはずもなく、仮想の話。きっと〜なんだとか多分〜なのよとか想像上の話が続く。すると、C姉妹が

「私JWでよかったぁ。だって、世に居たら絶対合コンしてたと思うもん。」

と言い出した。これから何を言うのか興味深々に聞いていると

「でね、合コンとかいったら調子乗ってお酒飲んだりして、許容値超えちゃって泥酔して・・・。」

B兄弟すかさず

「酔っ払っちゃって男性に担がれたりしてね(笑)」

と、突っ込みを入れる。するとC姉妹

「うんん、そんなことされないで道路に放置されちゃうわ。」

なんて答える。なんか変な・・不自然な会話。ここに集った面子、ドラマも見てるしニュースも見てるし、それなりに雑誌とかも見てるから合コンとかの事情にも詳しいはず。きっと本音では

「でね、合コンとかいったら調子乗ってお酒飲んだりして、許容値超えちゃって泥酔して酔った勢いでそのままヤッちゃったりして。」

といいたかったのだろう。B兄弟も

「朝起きたら、隣に寝てる男だれ?とかってなって」

みたいなノリで言いたかったのだと思うのだが、JWである以上そんな事言えない。そこで、なんかそれっぽいけどあまり卑猥でない方に会話を流す。そこで発生するのが微妙な空気。
 その後、私の家に集まって皆で飲み会をした。そこで、テレビをつけてあれやこれや話していたのだが、あるバラエティで司会者が卑猥な冗談を言った。途端場が静まり返った。今まで大笑いしていたのに、チ○コとかをネタにした笑いの話が出てきた途端笑いや会話が途切れた。その後また普通のネタに戻ると今度は同じように大笑い。その、途切れた瞬間も微妙な空気が流れていた。おそらくどこが笑いどころかはわかっていたはず。でも、笑うと不信仰とか言われてしまう危険があるから笑わなかったのだろう。
 このように、JW二世の交わりには自分たちが解っているけど、敢えてそれを解らない振りしてしまうことで生じる微妙な間合いがある。本音と建前の区別をつけなければいけないために生じてしまうJW独特の風景。
 勢いでやっちゃうんじゃない?とか、下ネタで大笑いしてみたいのだが・・それをしてしまうと引かれること間違いない。まだ、平穏な生活を願う私にとってはできないこと。当分、この微妙な空気を見て内心苦笑いすることになりそうだ。