趣味は車です

Arlecchino2005-01-23

 集会場の片隅で、若い開拓者の兄弟たちが車談義に花を咲かせていた。うちの会衆は男女の垣根があんまりないので姉妹たちも会話に入ってくる。一人の兄弟が車庫入れのことで自慢しだす。バックがうまくて、いつも一発で決まると。姉妹たちが「すごーい」と驚いている。
 それを見て、もう一人の兄弟が自分もアピらねばと感じたのか「車幅感覚がある」と話し始めた。奉仕の時に左側の溝ギリギリに車を止められるなど。こうなるともう止まらない車論議に火がつく。
 エレメント交換がどうだとか、ピストンリングがどうだとか、はいはいご大層なことで。いっそ整備士にでもなってくれたらいいのだが、そういう職には就かない。趣味は車って恰好良いんだろうか?JW二世男子にはやたら車が趣味というのが多い。ヤン車ギリギリの改造したり、マフラーは法定ギリの煩さ。
 私は車嫌いではないのだが、こんなに自分のステータスや趣味かのごとくに語りたい程の存在でもない。車は足程度にしか思っていない。勿論それがパソコンとかになっても同じで、パソコンは使用することが好きだが、それを取って自慢する気にはならない。
 車とかパソコンとかは、何か機械を利用している為本人の実力とは関係なしにパワーアップするから面白みが少ない。でも、パワーが凄い為、自分の実力がそれ位になったと勘違いしてしまう。車に乗って性格が変わる人は、普段自分が出せない力を出せるから楽しくてしょうがないのだろう。
 ある車好きな兄弟、安全運転がモットー。その兄弟はいつも自慢げに「モラルドライバーだからさぁ、絶対あおったりしないね。」なんて言ってた。「でも煽られるとぷっちんとしてしまう。許さない。」なんて自慢げに言われる。なんていうか・・・レーサーならともかく、素人が行動で車如きでいちいち争われてもというのが本音。
 一回奉仕の帰りに同乗していたら後ろからパッシング。「ああ、腹立つ!」とか良いながら加速。2分くらいで後ろの車は居なくなった。「見ろ、バックミラーから消してやった。」と鼻高々に言っていた。へぇ・・・それって自慢なの?後ろの車「左折」してたよ。よくわからないが、車好きさんたちはこういう風に煽られても相手がついてこれないとステータスを感じるようだ。
 人は人ごとに趣味があるので、それに文句を言う気はないが・・なんという、こういう例ばかりを見ていると「小さい」と感じてしまう。