最高の頭で考えた結論

Arlecchino2005-02-01

 おそらく、国内では最高位の学府の兄弟が隣の会衆に引っ越してきた。現役で博士課程に在籍。交わりが設定されたので行ってきて、少し話したが、日々研究に明け暮れており、今は教授にもなることが出来る位の所にいるらしい。
 当たり前だが頭が良いらしい。決して自慢げという訳ではないが、話を聞いていると伝わってくる。会話に隙がない。データがすぐ出てくる。昔、JWをやめようとした時があり、「性・金・出世・権力」と各分野についての著名な論文を読み漁ってその分野を自分なりに模索したらしい。納得できる分野があったらそこでの一位を目指そうと。
 結局、どの論文を読んでみても「人間がどんな分野を極めたとしても、人間の働きはむなしい。」と感じて、JWに戻ってきたという。論文を読むことについては異論を挟むつもりはないのだが、それだけを見て、直ちに人間は駄目でJWにという思考過程がいまいち理解できない。だいたい論文って学者の机上の空論。実際の世界とはだいぶ違うと思うのだが*1・・。まあ、私が信じられない位の量を読み漁ったのだろうが。にしても。
 もっとも、この手の「一度離れていたけど」と語れる人は、自分で言うほどJWという組織から離れていない*2。だから、結局はお釈迦様の手の中の孫悟空のように、世界を知った気でいることが多いように思う。正当理由を付けて戻ってきたかっただけなのだろう。
 私より遙かに頭が良いと思うので、私より深く深く神や聖書について考えているのだと思うが、それでも最終的に良く解らない動機で納得出来るのが不思議である。しかも、論文を読んで、各分野を知ったことになっているというのも凡人からしたら解らないことだ。
 頭が良いのと事象を正確に捉え、理解することが出来る出来ないは別問題のようだ。(偏差値的な意味合いで)頭のいい人ほど、聞いてみると意外に考え薄い人が多い。

*1:経済学者の大家が株で儲けられないのは有名な話。

*2:物理的に集会に行かないとかそういうことはあっても、精神的には捕らわれている人が多い。