出発前夜

Arlecchino2005-03-31

 明日は初出社の日。夜景を見ながらこの数年を思わず回顧してしまった。この数年間は自分にどって怒濤のような、しかし新鮮な日々だった。こうして一人暮らししなければ開眼することもなかっただろうし、未知の体験をすることもなかっただろう。こういう状況を与えてくれた両親や周りの人に感謝だ。もっとも、母親にとってはこの数年が災厄かもしれないが。
 それはさておき、明日に向けて何かすることはないかとか色々考えた。前なら、初日に証言でもするかとか色々考えたものだ。前の会社は超零細企業だったので、入社式なんてものはなく社員の前で紹介があっただけ、初日から研修なんて無くていきなり仕事をさせられたのを覚えている。今思えばひどい会社だった。研修なんてしている間もなく覚えてしまえと言う感じか。
 忌まわしい過去だが、初日に上司に証言もした。直近の課長に

○曜日と○曜日は定時で帰らせて欲しいのですが。

というと、課長は

ああ、いいよ。

とだけ言った。あまりにスムーズだったので拍子抜けした。後で解ったが、その時点で「こいつは仕事よりプライベートを選んだ」という烙印をその時に押されていたらしい。段々社内に居場所が無くなったのを覚えている。世の中は厳しい。JWでは常識なことが世の中では非常識。

集会だから帰らせてくれ、他の日に穴埋めするから

というのはあくまで勝手な意見。そんなんでは出世はおろか雇って貰うのも難しかろう。
 今度の会社では失敗しないようにしたい。頑張って金を稼いで快適生活を目指す。そんな決意をした出勤前夜。