衝撃の告白Ⅲ

Arlecchino2005-11-13

 そんな一連の遣り取りが終わった後、昔の思い出話に移行。JW二世なら一回は体験しているであろうカミングアウトの後の反応。少し白い目で見られたり批判されたり、相変わらずの友達関係を保てたり人と状況によって様々ではあるが、そんな経験。
 彼女の話を聞いていると、そういうところがJW二世に似ていた。親が宗教を始めたときに親戚から反対を受けて今も関係が悪いままであるとか、そういうところもJWにはよくつきまとう話。さすがに殴られたり監禁されて説得されたという話は聞かなかったが人によってはあるんだろう。
 彼女の宗教は詳しくは省略するが、キリスト教系ではないし政治活動とかしている大規模メジャー新興宗教ではないもののそれなりに大きな組織で私も耳にしたことがある宗教だった*1。恐らく読者の中にもご存じの方が居るかと思う。まあ、相手の宗教自体はそんなに興味はないのでルーツとか細かい教則なんかはどうでもいいのだ。
 だが、聞いているとJWと違うのはあまり生活のコアな部分への束縛がないということ。大体の宗教がそうだけど、あまり生活のコアな部分を束縛はしてこないもの。例えば婚前交渉するなとか、信者以外と付き合うなとか、輸血するなとか、武道をさせるなとか、そういう諸々の禁止事項はあまり普通の宗教にはない。それ故、そういうエピソードでは話が合わなかった。それももっともなこと。JWが特別というかJWが珍しいのだろう*2
 そんな話をしたあと、ついでだから私の宗教についても話してしまった。この機会を逃すと、何であの時言わなかったのかと言われそうだったので思いきって話したのだ。彼女は逆に私からのカミングアウトに驚いたらしく私が驚くという思いはどこへやらで、私に対して「JWだから・・・」という感じの見方を持ってしまったようだった。これはこれから段々、誤解?を解いていくことで解決できるだろう。熱心にJWを続けていくなら一つの悩みにもなろうが、そうでないなら大した障壁ではない。まあ、結婚とかという話になったら一大波乱になるのは目に見えるが。
 そんなこんなで、取りあえず衝撃の告白は幕を閉じた。これからは、彼女へのJWであった時代の話をしたり、彼女のほうの宗教の話をされたりですりあわせをしていけないといけないだろう。初めての体験なので、少し楽しみではあるが大変そうでもある。

*1:地下鉄関係で世間を騒がせた某教団ではない。

*2:清めるといって殴り飛ばしたりしてる不思議な宗教とかは除く。