どうなのよJWファッション

Arlecchino2005-12-25

 JWと言えばファッション問題が良く取りざたされる。膝下何㎝までのスカートはどうだとか、カラーシャツは如何な物かとか、男が髪を染めるのは厳禁とか色々細かい規則がある。年を取り結婚相手もおり、子供も居るような枯れたおじさんおばさんならいざしらず、若くてファッションに気を遣いたい世代には悩ましい問題である。
 そういう規則があるので、どうしても若いはその規則の範囲内でしかファッションをできなくなる。日本やアメリカの様な先進国の宗教で、大人になってまでここまでの規制を設けている団体もかなり珍しいのではないだろうか。
 そんな規制の中で、育ってきた私も例外なくその見方にどっぷり浸かっていたようだ。最近世の会社で働いているとき、JW時代によく愛用したスーツで会社に行ってみると皆から大笑いされてしまった。明るめの色で肌色に近い色だったのだが、JWの集会で来ていた時は誰からもおかしい目で見られたことはなかった。
 ネクタイにしても、JW好みの格子状の柄とかおじさんチックなものが好まれるので、それを会社にしていくとやはりおかしいと周りから指摘を受ける。JWの中では常識と思っていたファッションがかなり非常識だったことが解り私はすぐさまそれらの洋服一式を処分した。
 JWファッションはビジネススタイルとイコールではない。それが証拠に姉妹達もスーツで来ている人は殆どおらずかなりカジュアル系のドレスコードである。あれを見ていつも腹立たしく思ったものだ。男性はかなり厳しいドレスコードがあるのに、女性は半分私服のような恰好でもOKになる。おかしい。
 女性のドレスコード批判は後日に割くとして、JWの恰好は、ビジネス系でもないが少しカジュアルが入っている気がする。仕事ではなく、神への賛美ということで、キレイに着飾るという意味があるからだろう。かなり明るめの色のスーツが許される事などからもそう言えよう。大体ビジネスの場では濃いダークな色しか許されない。だからキリっとしまったセンスが多いように思える。だがJWはビジネスほど引き締まってはいない。かといって、パーティースーツの様な派手さも許されないので結局曖昧な変なものになるのだろう。変な団体である。
 不思議な物で若干ズレているファッションだなと思っていても周りから、それが良いよ良いよと言われているといつしかそれが自然となり全然気にならなくなるものだ。JW時代、組織に迎合した恰好をしていた為かいつしかそういうファッションセンスになっていたようだ。世の中と平衡を保っていると思っていたが案外そうでもなかったようだ。徐々にリハビリをしていこう。