作戦の展開

Arlecchino2005-12-26

 方針は決定したものの、いざ現実と向き合うとどのように脱JWを進めていけばいいか悩むところではある。辞め方をここまで、あれやこれや模索する人もあまりいないのかもしれない。
 辞め方を考えているといくつかの型に当てはまることがわかった。少し分類してみることにした。あくまで大枠であるが。そして、筆者の独断と偏見で決めているので違うだろうという突っ込みは控えめに。 
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凡例
高い←−−−→低い
   A  B  C
迷惑度・・家族や周りのJWの知り合いにどのくらい迷惑をかけそうか表した基準。Aになればなるほど迷惑が掛かることを意味する。
意外度・・事前に辞めそうな兆候が見受けられるかどうかを表した基準。Aになればなるほど意外性が高い事を意味する。
後腐れ度・・当該行為を行った後にどれだけJWと関わる可能性があるかを示す基準。Cになればなるほど関わり合いは無くなる。

 【自然消滅型】
  集会への出席が徐々に減り、交わりなどに顔を出す機会が無くなり、いつの間にか集会にこなくなっているタイプ。消滅後も、家族や親友との関係も持続できるため最も広く支持されている消滅方法である。家族や友人からしても、会いにいきやすいし話題にも乗せやすい。そして、万が一JWに復帰しようという際も最もすんなり復帰できるので担保も確保しておける。その代わり、どこかで出会うともう一度戻ってこないか?的な歓迎は受ける可能性はある。
  迷惑度C 意外度C 後腐れ度A
 【突然消滅型】
  明日からきません、と宣言して突如姿を消すタイプ。断絶と微妙なライン引きになってくるが、辞めるという意思表示ではなくただ集会に来ないという意思表示なので波紋は呼ぶものの、きっぱりと関係を絶つことができる。その代わり街で会っても余り声をかけられなさそう。
  迷惑度B 意外度A 後腐れ度C
 【失踪消滅型】
  引っ越しが決まり、「引っ越し先は?」という問いに伏し黙り、目で「聞かないでください」と訴えかけるタイプ。何となく周りも雰囲気で消える事を悟ってしまう。しかし辞めたという確証もないので後々も話題に上ることがありその度に「あの人は今どこに?」という感じで伝説として語り継がれる。でも皆頭の片隅では「多分辞めただろうな・・」なんて思ってたりする。
  迷惑度C 意外度A 後腐れ度B
 【排斥消滅型】
  最も王道の辞め方。JW側から辞めさせられる。会社で言えば懲戒解雇だろう。この型で辞めると表向きは友人や家族とは交友関係を保てなくなるので、後腐れをいっさい残したくない人向け。当たり前だが、名誉ある理由で排斥にはならない。従って、残された家族は犯罪人の身内のように、不名誉な人を排出した家と見られてしまうので、迷惑がかかる。家族や友人が好きな人には余りお勧めしない。
  迷惑度A 意外度B 後腐れ度C
 【断絶消滅型】
  排斥の次にポピュラーな辞め方。排斥の場合はまだJWに残りたいのにJWに辞めさせられる事があるため更正の余地ありと見なされるのに対して、断絶は自ら依願退職しているようなものなので更正の余地なしと判断され、排斥より厳しい目で見られる。なかなかこの型で消滅する強者を筆者も見たことがないが聞くと希にいるらしい。主な理由としては大体が性やタバコではなく、教理に関する部分の指摘などで背教などと言われる事もある。恐らくこれで辞めさせられると復帰したくてもなかなか復帰できない。でも、こういう人達は普段から組織批判をしているので事前にある程度兆候がある。こんな事をされた家族の方は性の排斥以上に形見が狭くなる。辞めて自分で教祖になって宗教法人を作るような強者にしかお勧めしない。
  迷惑度S 意外度B 後腐れ度Z
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 私の知り合いには自然消滅型が多い。集会の欠席頻度が高くなり、JWの付き合いが少なくなりやがて姿を消すパターン。これが一番無難で、復帰という担保も残すやりかたなので多くの人が使う手段なのかもしれない。私としてはハイブリッドな形で自然+失踪が適当かと思う。戻る気などさらさらないが、残された家族への周囲の白い目を考えたら大問題を起こして消えるのは可哀想だ。
 そういえば、過去に知り合いの姉妹が元から不定期だったり、大学受験だと言っては集会に来なくなったものだ。その子は、集会に来るたびに格好が派手になっていっていた。たまに交わりなどで遊ぶと、世人の様なノリで派手に遊んでいた。いろいろな交わりだけには顔を出していたが、集会にはやがてこなくなった。それからしばらくして、大学受験に失敗した話が入ってきた。浪人を重ねたが受からなかったらしく最後は無試験で入れる専門学校へ進み、やがてあちこちで男の人とデートしているなどの目撃情報が入ってくるようになった。その後、自分から姦淫の罪を告白したらしく、でも悔い改める気がない宣言もしたのでめでたく排斥となった。かなり不意打ちだったため改修で大事になっていた。残された家族も相当周りから言われていたし、何か見ていて可哀想だった。
 そういう光景を見てしまうとなおのこと辞めるときは慎重にならなければと思う。家族にもJWに勧誘した罪はあるとして、自分勝手にしてもいいのだがそれは私の心情的に許せない。私は、JW強要以外の面では家族に感謝しているし、JWであったことにも後悔もない。ただ、自分が続けたくないだけで親兄姉がする分には全くと言っていいほどこだわりはない。だからこそ辞め方も配慮しなければ。こうして着々と消滅作戦は信仰していく。徐々に出はあるけれど・・。