悩みの内訳

Arlecchino2006-02-10

 彼女から突然話があると言われた。前述した話の中でも触れたが彼女はあまり隠し事をしたりしない方。そんな彼女が私に何も言わずに居たことといえば・・と考えるとぴーんときてしまった。そう、宗教の話題に違いない。
 そう考えた私は、ある程度心の覚悟を決めて話を聞いていた。彼女は重い口を開き話し始めた。話を聞いてると、最近悩んでいることがあるという始まり。今の生活水準、今の自分の社会的立場、今の自分のキャリアビジョン、今の自分の・・・と、生活全般の悩みを口にした。そんな前置きを聞いてる中でも、本質はここにあるのではなく、この後出てくる話題にあるんだろうなというのが何となく解った。
 よくありがちな、言いにくい事を言うときはついつい遠回しな話から入るのと同じだ。今回の話もそれ。端的に言うと、悩みがある→祈って解決するという図式。その祈りについて説明があった。よく分からないが彼女の宗教ではJWの祈りとは違って、2〜3分で終わるものではなく、また、話しかけるタイプの祈りではないらしい。仏教の僧などが悟りを開く為に無心で祈ったりするあれに近いのかもしれない。しかし、形だけ祈ればいいという話ではなく信仰に基づいて熱心に祈らねば願いは聞き遂げられないのだとか。
 まあ、そんな話はさておいても、祈りに触れた時点でなんとなく私は彼女が何を言わんとして今回の話を仕掛けてきたのかが大体解ってきた。それは、そう、大体読者の方々も察しはつくだろうが「勧誘」である。ついにきてしまった勧誘。
 あからさまに入ってよという言い方はしなかったが、一緒に祈ってくれるような人が自分の理想のパートナーであるという話を言われた。これはジャブだろう。本題は宗教に入れということなのだろうが、JWだって最初は個人研究しませんか?なんて軽いノリから入るはず。別に勧誘というわけではないが、彼女的には私と気が合うからできれば同じ宗教に入って貰い信仰も共有したいのかもしれない。
 今の彼女とは気も合うし、外見は綺麗だし文句の付け所はない宗教以外。私もぶっちゃけた話を言えば宗教のところも私自身からしたらどうでもいい。ただ、実家の親との絡みでどうしても宗教ということが引っかかってしまう。まだ、無神論者ならいいのだが宗教しかも相対する位置に居るような異教徒これがひっかかる。
 共に祈ることについて、彼女からの誘いを受けて少し考えていた。これが、未信者の旦那さんが奥さんに抱く感情なのかと。奥さんの事が好きだ。そうなると彼女が好きな宗教について色々考えてしまう。そして、周りがなんと言おうとその宗教に入ってもいいかななんて考えが出てきてしまう。これが、惚れたら負けという一つの法則なんだなぁと改めて考えていた。私も今回の件でなんとなく、もし、この彼女と結婚することになったら、嫌が上でも彼女の宗教に踏み込むことになる。そうなるとJWのお父さん兄弟たちのようになっていくのだろうか・・。今はその決断ができるだけの余裕がないが、いずれこの答えもしっかり出さねばなるまい。