母からの電話
朝っぱらから電話が来た。母だ。今回は挨拶もそこそこにいきなり本題に入った。察しのいい読者ならお気づきの通り今日も話題はJWについて。
集会は行ってるの?
行かないとだめよ、今は終わりなんだから。エホバが選別されてる時なのよ。
サタンが巧妙な罠を仕掛けて狙ってるわ!
一々全ての問いに対して「はぁ」としか言いようがない。次元が違うのだ。JWの枠内が全ての世界で、それでしか世界を考えられない人とJWはあくまでも世界を更正しているパズルの1ピースとしか捉えて無い人との差。
マインドコントロールとは言わないけど、やっぱり長い間ある枠内で”常識”を教えられてくるとそれが世界の常識だと思い始めてしまう。私も、ずーっとJWをやりながらそんな感じだった。だが、元々信じていない人間なのでその常識へ疑いを持って生きてきた。だからだろう、現実社会にいても違和感を受けないのは。
昔、辞めていった人とかの話を聞くと、辞めた後も何か罪悪感を感じてなかなか社会にとけ込めず結局辞めた人同士で付き合うような感じになったそうだ。それはきっと、真面目にJWをやっていたからだろう。私は、良きに就け悪しきに就け適当にしていたのが幸いした。
という話もさておき、どうにかしないといけない母のことは。彼女にも言われたことがある
私今まで、彼氏の親に会わされなかったことって無かったのよね。
と。確かに私もJWの問題さえ無ければすぐにでも会わせてみたい。自慢の彼女だから。というか私は自慢にならない人を彼女にしたことがない。理想が高いのだが、その理想にはまった人を見つけたらとことん口説き落とす。今の彼女も私の肩書きとか数値データだけみたら釣り合わないはず。
だもんで、是非とも会わせたいけど、冒頭のようなことを母が言ううちは無理。無理というか・・・それを言うときは家族が崩壊する危機も覚悟せねば。数年間は断絶になりそう。どうせ、何年かしたら子供可愛さに親がおれるのは目に見えているのだが・・。それを解ってしてしまうのが子供のずるいところ。
母との会話は10分くらいで終わった。全ての問いに「うん」と答え、核心については濁す。毎回この答弁を繰り返す。不毛な気がするが・・・母が仕掛けてくるのだから致し方ない。