悩みは尽きず・・・
大分投稿常連さんになってきたR28さんからこんな投稿が寄せられていた。少し思うところがあったので書かせて貰う。
我が家は兄弟が多いのですが、組織の教えを守らなければ家族の一員として認めてはもらえませんでした。親の愛情をもらうには、信仰を持つか、持っている振りをしなければいけませんでした。(その当時、我が家は神権家族で、父は長老でした)そんな中、妹が16歳の時に「集会にはもう行かない」宣言をしました。
すると両親は何のためらいもなく妹を家から出しました。16歳の女の子が家から出されて、世の中で一人で生活をしていくということが、どれだけ大変なことか・・・。どれだけ惨めな思いや、泥水を飲むような経験をしてきたか・・・。
今でも胸が詰まります。もし、現役の親の方がご覧になっているなら、これだけは絶対に忘れないでください。あなたの子供は、組織の子でも、会衆の子でもありません。あなたの子供なんです。
理屈に合わない期待や情熱を注いだり、自分の進歩を映し出す鏡のようにあつかったりしないであげてください。子供は、親の下心は全部見抜いています。そういう不純な動機で子育てをする親の子供は、100パーセント離れていきます。組織からも。あなたからも。
友達に長老の一家が居たがまさにこんな感じだったように思う。子を愛してJWをしているのではなく自分のやりたいJWに子供を付き合わせている感じ。こういう一般的JWには素晴らしい家庭と思われている家庭こそ意外にこういう霊的脆弱性を秘めていた。
なぜかというと、まず最初に親の願いと言えば聞こえが良いが親のエゴや親の欲望が第一優先順位に来ることが多いからだ。どこの家庭でもそうだが、親が欲望のままに子育てしたらうまくいくモノもうまくいかない。どんなに素晴らしい教育だってうまかういかない。
教育ママが、子供の意志に反して勉強させたりして子供が自分のしたいことを殺してしまうのと同じだろう。子供が大学に行きたくないと言って初めて子供の反抗に合い驚きを隠せなくなる親。それと全く似ている気がする。
大概のJW家庭ではJW教育とは親のエゴなのだ。親がそれを押しつける。当然生活力が無い子供はそれの前になすすべもなく従うしかない。しかも、怖いのはこの投稿の様に家から追い出しておいて、それは自己責任と言い放ってしまう思考。あるいは、あの子は悪人的な扱いをしてしまう傾向。子供が好きなのかJWが好きなのか。
以前、会衆にいた長老の奥さんの息子さんが離れていて、ゴロツキの様なことをしている家庭があった。その息子は長男で兄だった。その兄は離れていたが、妹は長老と結婚してJW家庭を築いているのでものすごく褒めていた。しかし、ひとたび兄の話題が出ると
あの子はサタンの方の子だから
などと群れの交わりの中でしれっと平気で言うのだ。実の我が子を、忌み嫌うかのように憎々しげな顔をして言う。信じられなかった。そんな家庭はここだけに限らず他にも一杯ある。そんなことを昔から眺めていた私には、JWという組織を完全なる善良集団とは見ることは全くできなかった。
私も似たような体験をしたことがある。私は、確かに親に恵まれていたから比較的平衡が取れていた。バランス感覚がある母だったし、洗脳されない父だったのでマシだったが。昔ある時、わるいことをして、母に叱られたその時母が
昔のイスラエルでは、親に逆らう子は石打ちにあったのよ!
と叱った。私は、そのときトッサに聞いてしまった。
じゃあ、母さんはエホバが僕を殺せっていったら殺すの?
母が即答した
殺すわよ
その一言にぞっとした。いや、別に本気かどうかは別にしても。嘘でもそれが言えることにぞっとした。そんな宗教なのか。いや。宗教が人を狂わすのか。私の記憶のなかでもこれ以上に酷い経験はないが、このときのこの言葉だけは今も忘れない。
この投稿の妹さんに限らず、どれだけ親のエゴで人生を狂わされた子が多いことか。建設奉仕で知り合ったシモベの家は、いきなり40歳で仕事を辞めてアルバイトにしたという。月々20万円で家族四人で生活してるという。昔は稼いだものさ・・なんて親が悦に浸っているだけで、子供は習い事もできず大学にいく夢も絶たれていた。アホかっ!の一言である。
私にできることは、こういう犠牲者を増やさないようにすること。また、犠牲になったとしても、一日でも早く自分の判断で進路を決定すること。その一つにこういうブログ更新がある。本当の意味で自分でJWを選ぶならいいが、親に選ばされたのなら少しでも早く自分の思うとおりに人生を選択して欲しいと思うから。JW・・・この組織・・悩みの種は尽きない。