水面下の攻防

Arlecchino2006-08-08

 母親からの攻勢が始まった。さすが自分の親というべきか、感情的に電話を掛けてくるということや誰かを差し向けるということは今のところ無いが、目に見える範囲で動きが見えてきている。例えば毎日の日々の聖句のメール通知。きっとなれない手つきで携帯メールを打ち更正させようと残っていると信じているJW的良心に訴えようとしているのかもしれない。
 それ以外には電話があるわけでもなく、手紙が来るわけでもない。しかし、裏で色々と画策しているらしい。実家にいる姉から情報が入ってきた。それによると、私を今後どう扱うか思案しているようだ。理路整然と論破されたためそのショックは計り知れず、逆にこれから論議をしても口で打ち負かされるかもしれないと考え、極力トーク的な接触を避けようとしているようだ。トーク的な接触は避けその代わりにメールで聖句などという戦法に転じたらしい。
 他に、私を排斥にすべきか断絶にすべきか、どう処理するか考えているようだ。生真面目な母なので、母が目をつぶって私を宙ぶらりんに自然消滅させするという処理はしたくないようだ。白か黒かはっきりさせたいという感じ。もちろんこれは今パニックになっている母だから白か黒かという潔癖的な発想になっていることも容易に想像ができる。きっと母も悩んでいるのだろう。何しろ人生初だこんな自体は。
 母がこう動くのには身近に2つほど例があるからのようだ。

エピソード1
離れて結婚したA兄弟がいた。彼の父は長老B兄弟であり、俗に言う神権家族。A兄弟は開拓もして熱心だったが、あるとき冷めて突然不活発になり、そのまま世の女性と結婚した。その結婚式に父としてB兄弟は出席した。B兄弟も色々葛藤はあったようだが、愛する息子の結婚式ということで出席し、孫が生まれたとあっては喜んだ。その後B兄弟は長老を下ろされた。理由は、相応しくない人との交友を持ったことだった。A兄弟は排斥にはなっていないが不活発になっていた。その不活発者を祝福する結婚式出席や孫が生まれたことを喜ぶ行為は、そういう背反行為を奨励していると看做されたようだ。

エピソード2
離れたC姉妹がいた。C姉妹は、世の男性と付き合ってそのまま自然消滅した。それから数年後、C姉妹は母親に婚前交渉のことを伝えたらしい。それを聞いた母親のD姉妹はすぐさま長老の元へ駆け込み娘の行為を訴えた。やがて審理委員会が開催され、C姉妹は排斥された。D姉妹は、辛かったけど娘のためを思ってそうすることにした。と言っていたようだ。

 母は、この二つの事例を見聞きして、自分が厳しく今回の件に当たらねばと感じたようだ。不信者との付き合いは組織としては重い汚れとして見ているし、そう対処しなければならない。また、不品行があったならば、それを遡及していく必要があるとも感じているようだ。
 今回の私の事例と直結はしないものの、母は明らかに何か断固たる処置を取る必要があると感じ行動しようとしている。今のところ私のことをどこかの長老に相談して、その長老とともに話し合いその場で「JWを否定」する場合は断絶なりの処分を下してもらい白か黒かをはっきりとさせてもらいたいようだ。なんとなく、他者に決断をゆだねて自分の重荷を少なくしようとしてるように見えなくも無い。もちろんそんな場に出て行く気は更々ないし、同じ土俵で勝負する気はない。出て行かないことで、処分が一方的に下るならば下るでかまわない。家の前で待ち伏せとかは勘弁だが・・・。
 暫くは母の出方待ち。実家にいる私の味方から情報を貰いつつ・・・。