働く姉妹

Arlecchino2006-09-11

 JWの中で全時間で働いている姉妹というのが少ない。極端に少ない。それもこれもJWの組織がどちらかと言えば男尊女卑の倫理観になっているからかもしれない。結婚して旦那さんが全時間で働いている姉妹がパートなんてしてようものなら

無駄遣いしているのかしら?

とか

贅沢がしたいのかしら?

とかあらぬ詮索をされてしまう始末。男尊女卑に加えて、贅沢は敵だというスローガンもあることが大きいだろう。その二つがあるために働くなら男性だけ、それもそこそこの範囲で*1。女性が働くなんてとんでもないという感じになっている。
 だからかもしれないが、OL姉妹というものが殆ど居ない。働いている人は、大概がOLというより医療事務や何かの専門職*2だ。私的にはOL姉妹のおねーさんとかが結構憧れだったのだが、ついぞ巡り会えたことがない。
 OL姉妹が少ないことはこの組織固有の問題かもしれない。そもそもOLになるためにはそれなりに学歴も必要になるが、学歴がまず身に付かない。頭が良い子とかも沢山居たが、大体高校選びで○○商業高校や△△工業高校などに進学して、そこの段階*3で大学進学がまず無くなる。大学進学しないとOLになる率も低くなるというか、そういう思考にならなくなる。
 大学に行かないと特に高等機関に進学もせず、手に職を身につける方向に動く。また、卒業時くらいには開拓者になれというプレッシャーがあるためにその道を志していくようマインドコントロールされ、20歳近くの一番大事な時間を、開拓者という不毛な時間に費やすことになる。
 働く姉妹と言えば、私の故郷に珍しくキャリア志向の姉妹が二人いた。一人は大手のIT企業に勤めていた姉妹で、勿論大学も良いところを出た方。JWの方は勿論駄目駄目だったのだが、仕事は勤勉だったらしく、キャリアを築き30歳くらいで役付になっていた。最終的にJWはお休みして、世の男性と結婚しお相手の転勤でイギリスに行かれた。
 もう一人の姉妹は、東京に居たときの姉妹だったが高卒後都庁に受かり仕事をしていた。都庁に限らずだが、地方公務員は高卒大卒があんまり関係ない。中でのランク昇格試験もあるため上を目指せば目指すことができる。そのためその姉妹も最初キャリアを目指すと思われたが、そこは神権家族の性か・・課程のプレッシャーもあり、仕事はそこそこにして、結局開拓者を目指すとかで仕事は辞める意向の様だ。
 このように、JWには働く女性が少なく仮に働いてもJWと両立している人が殆ど居ないのが現状。仕事を頑張る人はドロップアウトしていき、頑張っていない人は開拓者へと至る。JWが女性を家に縛り付ける仕組みをしているうちはきっとこの流れは変わらないだろう。
 働く姉妹が居ないので下の子たちも、その上の姿を見てやはり働かずに開拓者を目指す。開拓者が増えると当然世間知らずがJW的良い子ちゃんが量産され全時間で働く兄弟たちの風当たりがキツくなってくる。そして、その風を浴びる兄弟達は一人、また一人と離れていくことになる。そんな現状。いつまで経ってもこの組織は封建主義である。JWは否定しているけど・・・女性が公開講演行うような柔軟さがないといつまで経っても社会で活躍する女性JWというのは出てこないかもしれない。

*1:残業なんか以ての外

*2:音楽教師や栄養士等

*3:普通高校に行く子もいたが、卒業後は大学に行かず専門学校に進学する率も高い。