結婚式のあれこれ

　JWだって人間なので結婚は当然興味がある。幼いときから、おねーさんやおにーさんがドンドン結婚していくのを見て、自分もいつしか結婚をして幸せな家庭を築くんだろうな、なんて思ったりして。そんな感じで幼少期を過ごしていた。
　だが、幼心から見ても幾つかおかしいなと思える式はあった。それは、大概の式が○○文化会館という一般的な催し物などを行う会場で行われるのだ。なぜ、結婚専用式場じゃいけないんだろうかと思ったものだ。結局そうなると、余りこだわりのない人だと思いっきり古い築３０年位のお世辞にも綺麗とは言えない会場が式場になる。
　こんなところで挙行される結婚式は嫁さんからしたら悲惨以外何者でもない。お金が無いのと、こだわりがないので、人生に残る大事な結婚式が悲惨なものになってしまう。こんな悲しい話もないだろう。
　仮にお金があっても、そういう場所での式ということに変わりはない。地元でも指折りの金持ち家族がいたが、その人の式も見事に○○文化会館系の一番最近出来た綺麗な所だった。勿論新築なので綺麗でそれっぽいんだが、やっぱり舞台に登る二人を見ると何かの演劇でもするのかなな、と見えてしまって結婚式の場ではない。
　JWは一般祭場を借りていけないという規則は無かった気がする。一般祭場でも、リクエストすれば無宗教形式でできるはずだから、そんなに問題は無いとは思うのだが・・・ああいうスタイルが最初の開拓者カップルとかが初めて、伝統なので今でも延々脈々と受け継がれているのだろうか。わからない。
　そういえば王国会館で挙式している二人もいた。人生最大のイベントを何が悲しくてカルト会館で・・・・。と思うのは心が離れてしまった人の弁なのだが、まだ地域でも有名な豪華会館ならともかく、大概の王国会館はしょぼい。それに、金がないことを明らかにしているようなもんだし、そんなこんなであんまり若者でもやりたがらない。普通はね。でも、してしまう人もいる。私には気が知れないが。
　昔から、舞台に登二人を見ては、そこに自分の姿を重ねることができなかった。当時は、何故重ねられないのか、自分がまだ幼いからかと思っていたが、大人になると解る。あの姿が滑稽で疑問を抱いていたから重ねられなかったのだろう。格好良いと思ったことがなかった。私からするとあの二人の姿がかっこうわるかった。当時から脱JWの素養があったのかもしれない。