華麗ならざるJW

Arlecchino2007-03-14

 華麗なる一族とかハケンの品格というドラマが今クール話題になっているが、こういう流行のドラマを見ているとJW時代の姉妹や兄弟を思い出す。
 物質主義が駄目とか世の中の成功は駄目とかそういう教えを旨としているはずなのに、若者たちはそれとは真っ向反対のドラマを喜んでいた。若者が悪いわけではない。結局若者はそういう派手な世界が好きなのだ。それが普通なのだ。それを否定していることがおかしいのだろう。
 会衆で模範的とされている、若手の有望株な兄弟姉妹が率先してこういうドラマを見ていたり話題にしたり、それを意識した服装をしたりしていた*1。まあ、実際のところそういうことを話題に出来たり、身に付けたりしている人はそれだけ、世の中の動きに敏感だから、JW一直線の兄弟姉妹よりはバランスがとれていて面白みがあると言うのも事実だった。
 世の中の面白いことや華やかなことが目に見えているのに敢えてそれい背を向けて、目の前の地味な作業に邁進する。その矛盾と葛藤しながらも前を向いて頑張っているのがJW二世。その中からたまに私のように世に惹かれて出てきてしまう人間がいる。
 結局出てくる若者は、組織や教えに心酔していたのではなくその独特の人間関係が理由で離れることが出来なかっただけなのだ。全員がそうだとは言わないが、結局その後の人生を見ているとそういう人が多い。世の中に数多ある新興宗教も最近は二世、三世が増えてきているせいか話を聞いていると似ている感じが多い。親がしているから、友達が組織にいるから。一から信じていない場合はそんなもんだろう。
 矛盾を感じず私生活にまったく支障がない人は続ければいいと思う。矛盾を感じるなら辞めればいい。それだけの話だ。会社を辞める話とかと同じで辞めるには理由がある。辞める人を責める会社に残る人は小さいと思われるのと同じで、JWだって辞める自由を選択した人を責めて良い訳がない。それもわからず組織の空に籠もり辞める人間を責める人間のなんと多いことか。本人たちの思いこみと違い、外観は華麗ならざる行い。

*1:過去私のいた会衆調べ。恐らく全国そう偏りはないと思うが・・