やっていけるのだろうか?

Arlecchino2007-05-06

 GWの時に旧友と再会した。旧友は、もう組織を離れて結婚しているのだが幸せそうにしていた。JW時代に、よく付き合った仲間だっただけに世の中に出ても立派にしている姿を見るとなお嬉しかった。
 なぜ、しっかり世の中でやっていることが嬉しいかと言うと、私が昔から見ていた脱JWの人達が幸せとはとても言い難い暮らしぶりをしていた事が多かったからだ。特に二世で思春期前半に居なくなった人はそういう傾向が多かった。
 理由はいくつかあると思うが、一番の理由はやっぱりコミュニティが無くなると言うことかもしれない。人間はあまり孤独が得意な人がいないので群れるというと言い方が悪いが、誰かと一緒に居たいと願う生き物だ。それは恋人などに限らず友達というレベルの話。
 JW一筋出来てしまうと驚くくらいに世の友達が少ないことに気がつく。そうなると、辞めたは良いけど、世の中で今更友達を作る術が解らなくて結局孤立してしまう。じゃあそれだけでJWに戻りたいかと言うと、その気持ちよりはっきりと脱JWが勝るため、戻ることはない。
 結果的に、離れたけども世の中でもそういうことに共感して貰える友達が見つからず、脱JW同士で連む傾向があった。離れていない人には解りづらいかもしれないが、実はこのJWをやっていた過去というのは大人になればなるほど打ち消しがたいもので、過去について説明を求められたとき答えに窮する。
 何の予備知識もない他人から見たら、例えば開拓している人なんて高卒後の数年なんでバイトしかしてないの?という問いに対して納得がいく答えを出すことができないのだ。その答えを出すためにはJWしてましたということをカミングアウトしなければいけなくなる。当然カミングアウトすれば、引かれるのは目に見えている。
 私が良く聞かれたのは、何で高校を出て専門いって働いたのか?と言うところだった。結果的に大学に来るなら最初の頃から働ければ良かったんじゃないか?という突っ込みが入ることが多かった。

「そこはまだ当時は青くて、学歴なんか関係ないやっ!と思っていたがでも社会に出たら学歴の壁が意外に厚いことに気がついた」

ということにしている。ま、これは意外に妥当なようで納得してくれる。要は納得感が大事。流石に開拓者だと納得感だす答えを出せるかどうかは謎である。私は一応全時間で働いていたのでまだ現実世界のためのアリバイ工作が可能だったのだ。
 冒頭で述べた友達も、それ以外に私がJW最後の期間に関わった友達も2人ほどいるが皆離れている。私も、辞める際にコミュニティが無くなる危機感は感じていた。まだ実家に居たときはそれが顕著で私のようなヒラ信徒だと友達の輪が会衆以外に無いのだ。
 JWの会社に勤めている人はそこで会衆外の友達の輪が広がる。開拓者も開拓者学校とか、たまにある集いを通して地域にまたがる広範囲な友達の輪がある。長老やシモベはいうに及ばず。でも、ヒラ信徒で親がさして社交的でもないとなると、どこにも友達の輪が広がらず会衆内の特定の人としか親しくない。
 そうなると、辞めたときに誰も友達がいなくなるのだ。熱心になれば恋人すらJW調達になるので、そうなると恋人も居なくなる。まったくもってひとりぼっちになってしまうのだ。そんな現実を感じていたため、どうしたらいいかを結構考えていた。この話は後日へ続ける。