鞭の記憶

 どこかの日記で、鞭についての記述が書いてあった。JWと鞭は切っても切れない関係にある。今でこそ鞭はあまりJW内で一般的になってないが、昔は鞭というのは文字通り身体へ加えられる体罰の鞭だった。集会場とかで

今日は、鞭よ

なんて言われた日には、そこで命運尽きた気になってしまう。一気に背中に冷や汗が走ったものだ。特に女性よりも男性の方が鞭は受けやすかった。なぜならJWとか世とか関係なく幼少期は男性の方が目に見える悪さをしやすい。悪戯して食器を割ったり、誰かにちょっかい出したり。その度に鞭。
 私の経験は以前の日記で書いたのが、とりあえず鞭の回数は多かった。多分、我が家で私が男ということと、末っ子特有の悪戯好きがあったからだろう。母によく目をつけられて怒られた。
 我が家の鞭の種類は3通りくらいあって、ゴムホース、布団たたき、ベルトだった。これがないとオプションで定規(1mサイズ)が追加になったりしたものだ。私の鞭人生最後の方に登場した話題のガス管ゴムホース鞭は確か我が家には導入されなかった記憶がある。あれは鉄線が入っている分想像を絶する痛さだと聞いた。
 ベルトとかだと二つ折りにしないで、文字通りに長いままで鞭されることがあったのだが、長くて身体周りに巻き付いておしりに当たった後に、前の方にも当たって急所に当たったこともあった。その時は悶絶だった。
 私が鞭を食らった絶頂期は確か、小学校高学年〜中学校位だがそこら辺は本当に鞭100回の刑などもあった。今思えば子供の悪さに、大人が騒ぎすぎな気もした。人を危めたりしたなら怒ることも大事だが、たわいもない悪戯なら、その好意に注目するのではなく、何故その子がそれをしたかを考えれば、した行為ではなくした動機を解明すべきだ。そうすればそんなに悪くないことも解る。
 だらだら書いたが、私は鞭肯定派。私の親が良かったんだと思うが、鞭をすることに意味があった。叱る行為と鞭が連動していた。でも、これって親に寄ると思う。何でもかんでも鞭すれば言い訳ではないし。勿論感情的にされた時もあったけど、総じてまあまあ妥当な鞭が多かったような気がする。親のバランス感覚が大事。
 だから、子供に鞭をするかどうかはさておいても、しつけの為の一定の叱りは必要だなと感じる。勿論そのためには親がまっとうなバランス感覚を持つ必要がある訳だが。まっとうなバランス感覚を持ち得ない親の下に生まれた方は不幸としか言いようがない。