ハルマゲドンが来たらどうするか

Arlecchino2009-05-08

 R31さんのお答えになっているかわかりませんが、私なりの回答を。
 JWなら誰しもが一度は思うはずです。かくいう私も昔よく考えました。でも、考えるのはハルマゲドンよりも、それより前にくる大患難のほうでした。言い伝えによると大患難ではJWが迫害されてしまうとか。迫害と聞くと、どうしてもコールタールぶっかけられたり、殴打されたりという経験談を思い出してしまい、JWではいたいけど迫害があったら自分が耐えられるかが怖くてたまりませんでした。なので、終わりの日が近いといわれるとハルマゲドンのことより、それより前のことに怯えたものでした。
 さて、ハルマゲドンが来たらどうするかですが、離れかかった大学時代に酒を飲みながら同じく離れかけの二世と冗談交じりに「今来たらどうする?」なんて話したりしました。「俺は速攻土下座して泣きつく」なんて友達は言っていました。散々腹を抱えて笑ったあと、「もしも、の話にしてもこういう会話が出てくるあたりが俺たちはJWに縛られているんだな」と言い、JWは元でも現役でもいつでも昔の教えが頭にあることを再認識しました。
 元々、私はJWでも信心深いほうではなく、「私雷が嫌いだから、雷が遠ざかるよう神にお祈りしたの」目を輝かせて話す老姉妹とかを見ると内心笑っているほうでした。ハルマゲドンの絵を見てもそこまで恐怖はわきませんでした。所詮絵は絵だし、という思いがありましたし、なんとなく、ギリシャ神話を見るようなイメージで見たいたのかもしれません。神という存在を感じつつも、それを具体的に感じ取るのではなく、高尚な寓話の一つとして興味深く聞くようなイメージでしょうか。なので、滅ぼされるかもしれない、と考えて恐怖におののくことはなかったです。
 かつて1975年にもこんな話があり、そのときも終わりが来ませんでした。でも、それからも毎年毎年言い続けています。「来なさそうだ」という疑念を抱かせないためにも度々過去の事例をだして「『こない』と思ったけどある日突然来て滅ぼされた民がいましたよね」などといいプレッシャーを掛ける。そんな手法を繰り返していると思います。求心力を保つための手段として使われているように思います。
 それに他の宗教でも、例えば地獄にいくとか天国にいくとか、悪いことすると来世で虫になるとか、ある程度プレッシャーのある教理はあるわけです。それとハルマゲドンも大差はありません。皆、それが怖くてその組織からはなれず組織に忠実に生きようとします。でも、他の宗教からしたら、自分の宗教こそが正等だと思うので、他の宗教が言っていることはちゃんちゃらおかしいと思うのではないでしょうか?JWの教理もJWの枠で考えると怖いと思えるかもしれませんが、他人からしたらちゃんちゃらおかしいとしか思われていません。少し客観的に考えるだけで、これには気がつくはずです。排斥とかの概念も同様です。恐れ慄きますが、なんてことはない小規模組織内での村八分です。
 それに最近治安が悪くなってる、悪くなってるといわれていますが、平均寿命は延びていますし、昔に比べて治安も格段に良くなりました。データがないので比較できませんが、戦国時代とかのほうがよっぽど治安も悪いし人も死んでいたのではないでしょうか。今もスペイン風邪の教訓を生かしてパンデミックを防いでいます。ニュースでは極悪事件が増えているように写っていますが、実は一昨年くらいは戦後最低の犯罪率であったことが犯罪白書でも照明されていました。昔に比べて、日本の隅々での事件が報道されるのとテレビという媒体の力であたかも犯罪が増えているかのような気になるだけです。不景気不景気といわれていますが、70歳代位のかたに話を聞くと、「とんでもない、戦後のほうがよっぽど大変だったよ今の世の中はあの頃に比べたら快適だよ」と仰っていました。そんなものです。物事は切り口を変えるだけで見え方も変わります。フォーカスする部分が違えば白が黒にもなってしまいます。組織は、都合のいい情報だけを使って説得してきますので、その発想を捨て去ることも必要かと思います。
 私はそもそもこういうことを考えることがなく、克服したわけではないので、どうすれば克服できるかは正直分かりません。DV経験がない人がDVの人に上手くアドバイスできないのと似ているところがあると思います。でも、もしかしたら、明日突然地面が割れて天から火が降ってくるかもしれないと想像することはできます。その時自分はどうするか??根が楽天家なのでそのときはそのときか、と思ってしまいます。その時考えようというのが私の考えです。私からすると、明日宇宙人が攻めてくるってのと同じくらいにifの話なのです。