ボーナスと幸せ

Arlecchino2010-12-11

 毎年この時期になるとサラリーマンはボーナスという楽しみがやってくる。思えば、自分がまだJWにいたころ勤めていた会社は酷かった・・。基本給が14万円と低かった上にボーナスも4ヶ月/年という低さだった。基本給が低いからボーナスが支給されてもそれほど嬉しくなかった記憶がある。ボーナスというのは額が普段の給与よりも多いからわくわくするのであって、普段の給与と指して変わらないくらいだとわくわく感はない。
 しかも、私が入社したときは会社が不景気だったこともありボーナスが半期で2ヶ月のところを0.95ヶ月を基本とされてしまった。しかもそこに査定が入るから上がったり下がったりがある。結局査定で1.1ヶ月になったけど。1.1ヶ月のボーナス・・・その月の給与と足しても30万をちょっと越えるくらい。全然嬉しくなかったのを記憶している。子供の頃読んでいたサザエさんとかを見るとボーナスの日は嬉しそうにしていたのに自分はまったく嬉しくなかった。もらえるだけマシだとしてももらえる中でもマシなレベルとそうでないレベルがある。
 テレビとかでも「ボーナスで何買いますか?」なんて聞いていたりして、街頭インタビューで「テレビ!」とか嬉しそうに答えている人が多かったっけ。それを見て更に悲しくなり。バイトの開拓者の姉妹とかの会社では寸志だけどボーナスが出たーと言って嬉しそうにしていて「10万円でたー、でも兄弟は全時間だからもっともらえてるんだよね。いいなぁ。」なんていわれたとき見栄を張って「いやぁそれほどでも」なんて言った記憶がある。実際はその10万とトントンくらいなのに。
 そんなわけでその時代は確か年収が300万行かなかった。満額もらえたとしても300万やっといくかどうか位だが。実家暮らしだから良かったけど一人暮らしなんかとてもじゃないけど出来ないレベル。いや、結婚すら出来ない。大学を出て全うに働いている姉や兄の給与の話を聞いて羨ましく思ったものだ。
 それから時は流れ・・・無事、しっかりとボーナスが出る会社に入れ、安定的に生活が出来ている。今ならボーナス払いという技も使えそうな気がする。昔のトラウマがあり、怖いので一回も使ったことが無いが。今年はうちの会社的には景気が良かったし、自分の業務成績も良かったので6ヶ月/年を貰うことができた。
 お金はイコール幸せではないけど、JW時代にはまったく感じられなかった幸せを今感じる。これで、集会支持できて今の奥さんがJWだったら親からしても◎なんだろうが、実際そんなこと無理なわけで。この収入を得るために集会は絶対いけないし、休みの日に奉仕なんかも出来ないわけで。人生というのは全て◎で収まることはない、何かを手に入れるためには何かを失う必要があるというお話。