立場立場

Arlecchino2011-10-14


 自分の姉や兄と話していて気がつくことがある。それぞれに立場があるということ。うちの家族は私以外全員JWに残ったまま。それ自体を悪とは思わないし、なんとも思うことはない。自分だって、選択肢を与えられてその中で選択した道なので。JWを選ぶ人たちがいてもおかしくない。


 兄や姉なんかを見ていると、比較的バランスはいいけど、結局洗脳されたままですごしている気がする。いや、洗脳されていないけど、立場上そう振舞っているような気がする。二世の人なんか所詮信仰なんてあるはずないからだ。正しい答えを言わないと刺される社会にいたので、正しい答え、周りが求める答えを言ってリップサービスしてしまう。それが二世。


 一世は、世の中のいろいろを見てきて、それの中で疲れてJWを選んでいるだから、それなりに確信がある。だが、二世にはそれがなく生まれたときから選ばされている。だからこそ、世を見てみたいと逆に思うのは当然ではないだろうか。そして世も見てつかれると、結局JWに帰ってくる。これが復帰組。そして大半は帰ってこない。帰ってこないという言い方はJW寄りだ。正しくは初めて信仰の自由に基づき決定したというべきだろう。


 何も信じない、もしくは他の宗派にいくということが二世にとっては始めての信仰の自由に基づく決定なのだ。JWを選んだというのは単に回りに併せただけで信仰の自由に基づく決定ではない。もしかしたら稀有な人材で本当に信じて選択している人がいるかもしれないけど、見ていてそういう二世はいなかった。


 よく、大学時代ぶっちゃけトークをして盛り上がることは多々あったけど、踏み込んではいけない領域「神いないんじゃない?」はさすがの私もたずねることはできなかった。長老批判くらいならいいけど、組織批判と神存在懐疑なんてのにはちょっと手を出せなかった。それが逆にこの組織の怖さを象徴していると思う。暗に批判をさせないのだから。


 姉たちとはこういう話をしてしまうが、さすがに姉たちも引くときがある・・。人にはそれぞれ立場があるから仕方ないけど。